椅子の選び方 足腰が弱い、高齢者対応の椅子
足腰が弱い方の場合、自分で体の向きを変えることが難しくなります。
いくら楽に座っていても、1時間以上同じ姿勢で座りっぱなしは苦痛です。
おしりが痛くなる
→痛みを避けるために前に滑って座る(すべり座り)
→背中で背もたれを押す
→ずり落ちる、あるいは背中の変形
といった、悪循環になってしまいます。
足腰が弱い方に椅子を選ぶときのポイントは、
(1)楽に立ち上がることができる
(2)圧力を適度に分散できるクッションを使用している
となります。詳しく見てみましょう。
(1)楽に立ち上がることができる

・座面高さが、適切か。
座面が低すぎると、立ち上がる際にお腹の力も必要になってしまいます。
自然に足が床につき、膝が直角に近いと、立ち上がりやすくなります。
・座面の下に空間があるか。
人は立ち上がる際に、無意識に足を少し後ろに引く動作をします。
この動作を入れることで、前方に体重を乗せ、
おしりを持ち上げやすくしているのです。
椅子の下に足を引く空間があるかどうかも、大事なポイントです。
・肘掛けの高さ・長さが、適切か。
足腰が弱い方の場合、立ち上がる時に、手の力を利用します。
手の力がうまく肘掛けに伝わり、体を押し上げるには、
肘掛けが前の方まで必要です。
【注意点】
最近、回転する椅子を使ってらっしゃる方が多いのですが、
足腰の弱い方には、非常に危険です。
立ち上がるときに、足でしっかり地面を捉えることができないので、
体ごと回ってしまいます。
オフィスチェアのような、キャスターがついている椅子も、
腰掛けるときに、滑っていってしまいますので危険です。
(2)圧力を分散できるクッション
やわらかすぎるクッションでは、骨盤が安定せず、
体が横に倒れる原因となります。
また、硬すぎるクッションでも、おしりの一部分だけに圧力がかかって、
痛みの原因となります。
おしりと太ももの後ろ側で、適度に支えられるかどうかが大事なポイントです。
→クッションの選び方、さらに詳しくはこちら
【注意点】
よく真ん中に穴が開いたクッション(円座、ドーナツ型クッションなどと
呼ばれているもの)を見かけます。
実は、足腰の弱い人には良いクッションではありません。
円座クッションの働きとしては、
骨盤をまっすぐに保つ
→背中もまっすぐになって、姿勢がよくなるとされています。
しかし、足腰の弱い人は、骨盤をまっすぐに保つこと自体が
大変な重労働になるので、
円座クッションに座る
→骨盤をまっすぐ保つのに疲れる
→体が倒れてくる・・・
となってしまいます。
また、円形なので、太ももの後ろでしっかりと体重を支えることができません。
円座クッションに座る
→太ももの後ろで体重を支えられない
→足が前方へすべる
→滑って座る・・・
となってしまいます。
円座クッションを用いると良い方というのは、
・痔で、直接座面が当たると痛い
・じょくそう(ただれ)がある
となります。
また、体を深く沈みこめるようなソファもよくありません。
体は楽ですが、一人では立ち上がれなくなってしまいます。
▼チェックポイントのまとめ▼
→ 座面の高さがあっていますか
→ 座面の下に空間がありますか
→ 肘掛けは前の方までありますか
→ 圧力を分散するクッションですか
【これは選ばないでください】
× 回転する椅子
× キャスター付きの椅子
× ソファ
× 円座クッション
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