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2006年06月30日

椅子と人との関係(1)・・・体に合わない椅子を使っていると

椅子が体にピッタリ来ないんだけど・・・
腰が痛くて、長時間座っていられない!
足腰が弱くなって、椅子から立ち上がりにくくなった!


こんな話をよく聞きます。


どうやって椅子を選んでいますか?
デザインや、椅子を置くスペースにあわせて選んでしまっていませんか。
体に無理な姿勢のまま、作業を続けていませんか。


人は朝起きてから、どれぐらい座っているのでしょうか。
朝ごはん
電車・バス
仕事
昼ごはん
仕事
電車・バス
夜ごはん
お風呂
テレビ・・・


そうなんです。ほとんどの時間を、座って過ごしているんです。
それなのに、使う椅子を、さほど考えもなく選んでしまっています。


足に合わない靴を履き続けると、外反母趾になるなど、体によくありません。
体に合わない椅子を使い続けることも、体の変形を起こす、腰痛になるなど、
良いことは、ひとつもありません。


このサイトでは、専門用語をできるだけ使わずに、
体に関すること、椅子との関係をお話しして行きたいと思います。


体に合った椅子、作業のしやすい椅子を選んで、
心地よい生活を送ってみませんか。

2006年06月29日

椅子と人との関係(2)・・・立ったときのからだの仕組み

人間は、背中をまっすぐにして2本足で歩行します。 2本足で歩くことができるので、手を自由に使うことができます。


さらに、人間は大きな脳を持っています。
立っているときは、背骨にはかなりの負担がかかっている状態です。


背骨は、実はまっすぐではありません。(図)



























首の部分から背中にかけてのカーブと、 腰の部分のカーブという、2つのカーブがあります。 このカーブは動きがあるので、腹筋や背筋を使うことで、 カーブが強まったり、弱まったりします。 立っているときは、カーブによって背骨にかかってくる脳の重みが分散され、 重い脳を省エネで支えることができます。

もちろん、ずっと立っていると、脳を支え続けなければならないので
背骨や足の周囲の筋肉に疲労がたまってきます。
そのために、腰を下ろして、座って休む姿勢をとるわけです。


2006年06月28日

椅子と人との関係(3)・・・座ったときのからだの仕組み

ずっと立っているのは大変なので、座って休むことになります。
背もたれのない台に座って、全身の力を抜いてみましょう。
下半身は楽になって、休まります。
ただ、上半身には、あまりいいことはありません。


あごが前に突き出されて、猫背になって、
背中が押し潰されたような姿勢になりませんか?


この状態を解説してみましょう。(図参照)
まず、背もたれのない台に座って力を抜くと、骨盤が後ろの方に倒れます。
そのまま背骨も後ろにあると、脳の重みで体は後ろに倒れてしまいます。
体が倒れてしまわないように、背骨を前に倒して、
前後のバランスを保っているという状態です。
















立ったときには、背骨の2つのカーブで、
からだのバランスをとっていたのですが、
台に座ったときは、背骨のカーブが維持できなくなってしまいます。


内臓が圧迫されて、呼吸は浅くなって、少しすると腰も痛くなってきます。
背もたれのない台で、このような姿勢を長時間取ることは出来ません。


そこで、考え出されたのが、背もたれです。
英語では、『バックレスト』、つまり、背中を休めるという意味です。


背もたれを使うことで、骨盤が後ろに倒れるのを防止します。
骨盤が後ろに倒れなければ、背骨の2つのカーブは維持されて、
重い頭を省エネで支えることができます。
呼吸も楽にできます。
そして、「背中を休める」ことができるわけです。


2006年06月25日

椅子と体のフィッティングポイント・・・骨盤が安定しますか?

座った姿勢では、骨盤はなるべく直立した位置にあるべきです。


骨盤が前に倒れるすぎると、背中・腰が伸ばされる状態になり、
腰痛の原因となります。
また、後ろに倒れすぎると、背骨が丸く猫背になります。
猫背を防ごうとして背中を伸ばすと、
背中で背もたれを押すので前に滑ってしまいます。


この、骨盤が後ろへ倒れるのを防ぐために、
ランバーサポート、アンカーサポート(図1)というものが使われています。


図1 ランバーサポートとアンカーサポート











ランバーサポートとは、仙骨と腸骨(図2)を後方から支える腰当てです。
オフィスチェアなどでは、腰の部分が曲線になっているものもあり、
骨盤の支えとして評価されています。


アンカーサポートは、坐骨を前方から支え、骨盤の前方すべりを防ぎます。
大きいものである必要はなく、1〜2p程度の高さで効果があります。



図2 骨盤


2006年06月17日

椅子の選び方 基本の基本

仕事をするとき、リラックスして休むときと、
椅子を選ぶ基準は変わってきます。
使う目的によって、さまざまですので、
ここでは「こんな椅子は選ばない」という基準を記しておきます。


【こんな椅子は選ばないで!】

1.からだが前に滑ってくる
2.大腿部の裏側が当たる
3.背もたれが肩甲骨に当たる
4.机やテーブルに膝がつかえる
5.クッションが薄い


少し詳しく見てみましょう。


1.からだが前に滑ってくる

表面の素材によっては、前に滑りやすくなります。
座りごごちが悪くなったり、腰の痛みを起こしやすいので、注意が必要です。
前方を少し高くしてある椅子だと、体が安定します。


2.大腿部の裏側が当たる

もう、問題外です。
小さい椅子や、スキー場のリフトなどに座っていると、
太ももの後ろが痛くなった経験はありませんか?
大腿部の後ろを圧迫してしまうので、長時間座ることができなくなります。


3.背もたれが肩甲骨に当たる

肩甲骨の突起部分が、ちょうど背もたれに当たってしまう場合があります。
中途半端に、肩甲骨の真ん中まであるような背もたれはやめましょう。
肩甲骨より下のローバックか、完全に肩甲骨の上までくるハイバックを選びます。


4.机やテーブルに膝がつかえる、肘掛けが当たる

せっかくいい椅子を選んでも、机とフィットしなければ意味がありません。
肘掛けが机に当たることで、机に近づけなければ、作業効率は下がります。
使う机の高さもチェックしておく必要があります。


5.クッションが薄い

座のクッションが薄い(2cm)程度だと、「底づき」と言って
坐骨がクッションの中を沈み込んで、座面に直接当たってしまいます。
痛みが出るので、長時間座ることができなくなります。
さらに、クッションを重ねるなどの工夫が必要です。


この基本を頭に入れて、目的にあわせた椅子選びをしていきましょう。

2006年06月16日

椅子の各部名称

椅子を選ぶときに、寸法を測る必要がでてきます。
以下の名称を押さえておきましょう。


















座面高さ(SH)
座面奥行き(ST)
座面ー背面長さ(D)
座面幅(W)
座面傾斜角度(SW)
背面長さ(BH)
背面高さ(H)
背面傾斜角度(RW)
肘掛け高さ(AH)
蹴込み・・・足を後ろに引くスペース


【注意点】
メーカーによって、椅子寸法の記入の仕方はバラバラです。
座面幅は椅子全体の外側までなのか、実際に座る部分の内寸なのかで
幅は全然違ってきます。
また、座面奥行きは、座面ー背面長さの寸法を書いていることが多いです。
椅子全体の奥行きなのか、実際に座る部分の内寸なのか、確認します。

2006年06月15日

椅子を買う前に  何のために使いますか?

まず、何のために使う椅子か、考えてみましょう。


ゆっくり本が読みたい
パソコンを使って作業をしたい
昼寝もできるといいなあ


いい椅子があって、良い姿勢でこれらのことができるといいですね。


ところで、良い姿勢とは何でしょうか?


『背筋がまっすぐ、股関節、膝、足首が約90度の直角に曲がった姿勢』















まっすぐに背筋が伸びて、きれいな姿勢ですね。
でも、果たして、これが良い姿勢と言い切れるでしょうか。


本を読む場合には、体が少し後ろに倒れて、
足がやや伸びている姿勢が楽に感じます。


パソコンで作業するときは、体が少し前に倒れている状態が
作業しやすい姿勢といえます。
背すじがまっすぐでは作業しにくくなってしまいます。


昼寝もしたいとなると、体はかなり後ろに倒れて、
足は伸びている状態がよいでしょう。


良い姿勢で、背筋がまっすぐでは、これらのことはできません。
このサイトでは、良い姿勢とは、


『目的とする作業を行いやすい姿勢』


と考えていきたいと思います。


上に挙げた作業を、やりやすい姿勢で行うためには、
どんな椅子がいいでしょうか。


そうなのです。1つの椅子ですべてをまかなうことは難しいのです。
何をするのか、その目的にあった椅子を選ぶ必要があるんですね。


椅子を買う前に  実際に座ってみましょう

インターネットを見ていると、いろんな椅子が売っています。


でも、椅子を買う前には、実際に座ってみることが大切です。
このサイトに載せてある椅子は、私自身が座ってみて良いと思ったものです。
値段が高くても、いい素材を使っていても、
すわり心地がイマイチのものはたくさんあります。


また、体格の違いや、使う場面によっては合わないこともあります。
フィット感は人それぞれ違いますし、
やせて細い人は、クッションがしっかり厚めのものがいいとか、
個々に気になるところは違うからです。


ところが、たくさんの椅子に座って試せるお店が、なかなかありません。
ほんの少ししか椅子を置いてないところもありますし、
お目当ての椅子を求めて、何件もはしごする必要があります。


まずは、インターネットで、ある程度情報を絞りましょう。
たとえば、腰痛もちでオフィスチェアを探しているなら、
「オフィスチェア 腰痛」と入力すればたくさん情報が出てきます。


お目当ての椅子が見つかったら、製作会社のホームページへ飛んで、
販売店、ショールームを探します。
たとえば、SOHO家具のGarageなら、販売店検索ができます。


お店が見つかったら、さあ!お目当ての椅子を見に行きましょう。

店員に変な目で見られようとも、出来るだけ長い時間座ってみましょう。
すわり心地はいかがでしたか?
腰にフィットしますか、背もたれは痛くありませんか?
問題なければ、購入です。


注意点としては、販売店の椅子は、多くの人が座っているので
体になじみやすくなっています。
新品は、かたく感じるかと思いますが、座っていくうちに
体にフィットしてくるはずですので、
最初は少し我慢して座ってくださいね。

2006年06月14日

椅子の選び方  リラックスチェア、安楽椅子

リラックスしたい場合に、背もたれが直角の椅子では、リラックスできません。


リラックスしたい場合に椅子を選ぶポイントは、
(1)背もたれに傾きがある
(2)座面に傾きがある
(3)座面幅が広い


となります。


背もたれの傾きは、体をゆっくりもたれさせるためです。
ただ、背もたれ部分だけではなく、座面の傾きも見てみましょう。
背もたれにだけ傾きがあると、背中で背もたれを押して、体を前に滑らせます。
図のように力が働くと、どんどん前に滑った座り方(すべり座り)となり、
背骨の変形をすすめてしまいます。

















ですので、座面の傾きが必要になってきます。
座面の前方が高く、奥が低くなっているか、横から見て確認してみましょう。
















また、ずっと同じ姿勢では、いくら良い椅子でも疲れます。
あぐらや横座りができると楽になります。
そのためには、少し座面の幅が広いものを選ぶと良いでしょう。


▼チェックポイントのまとめ▼
 
 → 背もたれに傾きがありますか
 → 座面にも傾きがありますか
 → 座面幅が広いですか 

2006年06月13日

椅子の選び方  オフィスチェア、事務椅子

オフィスで働く70%の人が、背もたれを使わずに、
前傾姿勢をとっていると言われています。
作業中は、背もたれ90度の直立姿勢が良いと思われるかもしれませんが、
実際は背もたれ90度の姿勢をとることは少ないのです。


では、前傾姿勢を取れる椅子なら良いのか、とはいきません。
ずっとパソコンを見ていると、どんどん画面が近くに寄ってくるので、
目が悪くなります。
時おり、背筋を伸ばして、画面との距離をとるようにする必要があります。

ということで、オフィスチェアは、前傾姿勢も後傾姿勢もとることができる
というのが大事なポイントになります。


また、オフィスなどで、何か作業をするときに重要なのは
椅子だけではありません。
椅子が机とフィットしているかも大事な点です。

まず体にあわせて椅子を選び、その椅子に合わせて机を選んでいきます。


<机の高さ>
机の高さ=椅子の座面の高さ+座高の1/3+α

<+αの計算>
字を書く、読書:マイナス2〜3cm
コンピュータを使う:0cm
キーボードがある場合:キーボードの厚さを引く














▼チェックポイントのまとめ▼
 → 背もたれが前傾・後傾姿勢をとることができますか
 → 机の高さがあっていますか

2006年06月12日

椅子の選び方  リクライニングチェア

椅子のリクライニングは、体にどんな影響があるのでしょうか。
座面にかかる圧力(座圧)と、背面にかかる圧力(背圧)を見てみましょう。


リクライニングを利用すると、座面の接触面積、圧力が減り、
背面の接触面積と圧力が増えていきます。
広い面積で、体を支えるので、安定感が出ます。
また、圧力が分散されるので、おしり・背中・腰への負担が、軽減します。


ただし、注意していただきたいのは、座面が水平に近く、
背もたれも水平に近くなると、背面にかかる圧力が体を前方に押し、
体が前に滑ってしまいます(すべり座り)。
















これを防ぐには、座面に勾配をつける必要があります。
横から座面を見て、前方が高く、後方が低い勾配がついているかどうか、
チェックしましょう。
















このような、座面、背面が両方傾くシステムのことを、
ティルティング(ティルト機能)と言います。
ティルティングを利用すると、圧力は膝裏までさらに分散され、
背中・腰への負担もさらに軽減することができます。


2006年06月11日

椅子の選び方  腰痛がある場合

腰痛に悩む方は、どのような対策をとっていらっしゃいますか。
腹筋・背筋のトレーニング、重いものは持たないようにするなど、
日常生活で注意してらっしゃるのではないでしょうか。


良い椅子に座ることも、日常生活で行える腰痛対策としておすすめします。


腰にフィットしない椅子に座る→猫背、あるいは体が後ろにそりすぎる
→脊椎の椎間板への負担がかかる→腰痛が悪化・・・という流れを
防ぐことが大切です。


腰痛がある場合の椅子の選び方は、

(1)背もたれが後ろに傾く
背もたれの傾きが大きくなれば、脊椎の椎間板にかかる圧力や
背中の筋肉への負担が減っていきます。

(2)腰の部分にサポートがある
ランバーサポートと呼ばれる、腰周りのサポートがあるものがおすすめです。
オフィスチェアなどでは、腰の部分が曲線になっているものがあり、
骨盤の支えとして評価されています。

(3)いろんな姿勢をとることができる
長時間、同じ姿勢をとることで、腰に負担がかかります。
こまめに姿勢を変えることができるよう、座幅が広めのものを選びます。

(4)素材がやわらかすぎない
腰をしっかりサポートするために、少し固めの素材を選ぶようにします。


【注意点】
腰痛がひどい場合は、もちろん安静です。
少し動けるようになってきたけれど、モリモリがんばれない・・・
でもがんばらないといけない・・・
そんな場合は、少し値が張っても良い椅子を選ばれることをおすすめします。
腰への負担が全然違いますよ。


おすすめの一品はこちら! → Garage ChairOC

2006年06月10日

椅子の選び方  足腰が弱い、高齢者対応の椅子

足腰が弱い方の場合、自分で体の向きを変えることが難しくなります。
いくら楽に座っていても、1時間以上同じ姿勢で座りっぱなしは苦痛です。


おしりが痛くなる
→痛みを避けるために前に滑って座る(すべり座り)
→背中で背もたれを押す
→ずり落ちる、あるいは背中の変形

といった、悪循環になってしまいます。


足腰が弱い方に椅子を選ぶときのポイントは、
(1)楽に立ち上がることができる
(2)圧力を適度に分散できるクッションを使用している

となります。詳しく見てみましょう。


(1)楽に立ち上がることができる















・座面高さが、適切か。
座面が低すぎると、立ち上がる際にお腹の力も必要になってしまいます。
自然に足が床につき、膝が直角に近いと、立ち上がりやすくなります。


・座面の下に空間があるか。
人は立ち上がる際に、無意識に足を少し後ろに引く動作をします。
この動作を入れることで、前方に体重を乗せ、
おしりを持ち上げやすくしているのです。
椅子の下に足を引く空間があるかどうかも、大事なポイントです。


・肘掛けの高さ・長さが、適切か。
足腰が弱い方の場合、立ち上がる時に、手の力を利用します。
手の力がうまく肘掛けに伝わり、体を押し上げるには、
肘掛けが前の方まで必要です。


【注意点】
最近、回転する椅子を使ってらっしゃる方が多いのですが、
足腰の弱い方には、非常に危険です。
立ち上がるときに、足でしっかり地面を捉えることができないので、
体ごと回ってしまいます。

オフィスチェアのような、キャスターがついている椅子も、
腰掛けるときに、滑っていってしまいますので危険です。


(2)圧力を分散できるクッション
やわらかすぎるクッションでは、骨盤が安定せず、
体が横に倒れる原因となります。
また、硬すぎるクッションでも、おしりの一部分だけに圧力がかかって、
痛みの原因となります。


おしりと太ももの後ろ側で、適度に支えられるかどうかが大事なポイントです。
 →クッションの選び方、さらに詳しくはこちら

【注意点】
よく真ん中に穴が開いたクッション(円座、ドーナツ型クッションなどと
呼ばれているもの)を見かけます。
実は、足腰の弱い人には良いクッションではありません。


円座クッションの働きとしては、
骨盤をまっすぐに保つ
→背中もまっすぐになって、姿勢がよくなるとされています。


しかし、足腰の弱い人は、骨盤をまっすぐに保つこと自体が
大変な重労働になるので、
円座クッションに座る
→骨盤をまっすぐ保つのに疲れる
→体が倒れてくる・・・

となってしまいます。


また、円形なので、太ももの後ろでしっかりと体重を支えることができません。
円座クッションに座る
→太ももの後ろで体重を支えられない
→足が前方へすべる
→滑って座る・・・

となってしまいます。


円座クッションを用いると良い方というのは、
・痔で、直接座面が当たると痛い
・じょくそう(ただれ)がある

となります。


また、体を深く沈みこめるようなソファもよくありません。
体は楽ですが、一人では立ち上がれなくなってしまいます。


▼チェックポイントのまとめ▼
 → 座面の高さがあっていますか
 → 座面の下に空間がありますか
 → 肘掛けは前の方までありますか
 → 圧力を分散するクッションですか


【これは選ばないでください】
 × 回転する椅子
 × キャスター付きの椅子
 × ソファ
 × 円座クッション

2006年06月02日

クッションのえらび方 クッションの機能 

クッションもさまざまな種類のものが出ています。
クッションに求められる機能もさまざま。
おもにあげられるのは以下のとおり。


1.除圧効果(圧分散)
2.通気性
3.保温性
4.安定性
5.摩擦力
6.厚さ
7.耐久性


少し詳しく見てみましょう。


1.除圧効果(圧分散)
おしりなどの柔らかい部分では、座ったときにかかる圧力が均等になりません。
太ももの後ろまで十分に圧がかかるものを選ぶ必要があります。


2.通気性
クッションとおしりの間は、湿度上昇には絶好の場所です。
汗をかきやすい方の場合は、通気性の高いカバーを選択するとよいでしょう。


3.保温性
ウレタンなどの発泡材は保温性がありますが、高温過ぎると湿気がたまります。
ゲル状のものは放熱性はありますが、低音すぎると体温を奪うことがあります。
冷え性の人は、冬場は使わない方がいいと思います。


4.安定性
弾力性のあるクッション(ゲル状、空気入りのもの等)は、体がずれやすく、
安定性にかけます。


5.摩擦力
クッションにはカバーを使いますが、滑りやすい素材だと、
体はどんどん前に滑っていってしまいます。


6.厚さ
厚みのあるクッションを使うと、足が地面につかなくなることがあります。
足の下に台を入れるなど、対応する必要があります。


7.耐久性
クッションの種類によって、寿命が異なります。


結論として、すべてを兼ね備えるクッションはありません。
使う環境はどうか、おしりが痛くなりやすい人か、汗をかきやすい人かなど、
状況によって選びましょう。
                

2006年06月01日

クッションのえらび方 各クッションの特徴

ウレタンフォーム
ウレタン樹脂の密度の違い、発泡方法などによって、
除圧効果、吸湿性、重さはそれぞれ違います。
水分を吸収しやすいので、長期間使用すると劣化してへたってきます。
「低反発クッション」としてスーパーなどで売られています。
安価な製品には、発泡スチロールのような感触で、
うまくフィットしないものもあります。
テンピュールなどメーカー製品は値段が高いですが、樹脂の密度が濃く、
重みが違うので、その分フィット感がよくなります。


ゲル
ゲル状のものをナイロンなどのカバーで包んであります。
圧力分散の効果は高く、すぐにおしりが痛くなる人向けです。
熱がこもりやすく通気性が悪い、体重移動すると姿勢が不安定になりやすい
等の問題がある場合もあります。
車椅子ユーザー向けのクッションなどによく使われています。
     

これはダメ! 円座クッション
真ん中に穴が開いたクッション(円座、ドーナツ型クッション)
をよく見かけます。
実は、足腰の弱い人には良いクッションではありません。

足腰の弱い人は、骨盤をまっすぐに保つこと自体が大変な重労働。
円座クッションに座る→骨盤をまっすぐ保つのに疲れる
→体が倒れてくる・・・となってしまいます。


<円座クッションを用いると良い方>
・痔で、直接座面が当たると痛い
・じょくそう(ただれ)がある